随分と時間が経ってしまいました
先日はちょうど【特別展】が終わって1週間経った時に、エミール・ガレの作品を、お気に入りだけご紹介しました
miu-ohitorisama.hatenablog.com
今回は【ドーム兄弟】の作品をご紹介します
〜お写真多いです^^;アール・ヌーヴォー好き過ぎて長いブログになりました( ̄▽ ̄;)〜
アール・ヌーヴォーは、エミール・ガレとドーム兄弟が、ガラス工芸の分野で牽引した人物です!
花瓶《ガラス吹き》
1893年シカゴ万博博覧会出品モデル
フランス(1893-1894年)
北澤美術館蔵
ドーム兄弟の作品の特徴は
元々ガラス工芸メーカー一族として『ドーム兄弟』と呼称が定着している
《アネモネ文化瓶》
フランス(1900年)ドーム家旧蔵
降りしきる雪の中に浮かぶ赤い花
【ドーム兄弟レシピ】
初期の作品はエナメルに夜作品が多く、1910年頃から、色ガラスの粉をまぶしてつける技法『ヴィクトリフィカシオン』を多様した
またガラス素地に絵模様を描いて、さらに被せる技法『アルチルカレール』。
エミール・ガレも上記技法を使っていたが
1899年ドーム兄弟が上記技法の特許を取った。
ガラスの向こうにひろがる初夏の花園
《花畠文角形花瓶(プレリアル)》
ドーム兄弟(1900年)
北澤美術館蔵
花瓶の下の緑色の所をよく見ると
浮き上がって見えた
まさに特徴的な技法『アルチルカレール』なのではないでしょうか
優しい色合いのスミレ
《すみれ文広口花瓶》
《すみれ文花瓶》
《すみれ文碗》
《すみれ文平鉢》
《すみれ文手付蓋物》
《すみれ文鶴頸小花瓶》
《すみれ文小水差》
ドーム兄弟(1905年)北澤美術館蔵
花瓶に「ど〜ん」とインパクトのある作品
表側(1枚目)と裏側(3枚目)では表情が異なっていると思いました
《ひまわり文花瓶》(1907年)フランス
北澤美術館蔵
左→《風雨樹林文広口花瓶》
ドーム兄弟(1908年)フランス
北澤美術館蔵
《蜘蛛に刺草》
蜘蛛がいてなんとも不気味な花瓶
そしてこの花瓶には、有名な作家ヴィクトル・ユゴーの詩句が刻まれています。
『我は蜘蛛を愛す、そしてイラクサを愛す。なぜなら彼らは嫌われ者だから。そして誰も彼らを許そうとしないし、わずかな願いでさえ裏切られ、むごい仕打ちを受けるからだ-V.H.》
右→《けし文花瓶》
《シネラリア文花瓶》
真ん中→《シクラメン文小水差と杯》
ドーム兄弟(1901年)フランス
左→《オダマキ文鉢》
ドーム兄弟(1900年フランス)
たなごころにおさまる、愛らしいガラスの器。すごく作品は小さいです
《ミニチュア木靴》
ドーム兄弟(1895-1914)フランス
北澤美術館蔵
最後が木靴〜
なにかカラクリかと思ったり…
可愛い木靴♡
最後に…
【ドーム兄弟】と聞いてすごく力強い人のイメージでした。でもすごく繊細で優しい作品ばかりでした。私の大好きなアール・ヌーヴォー。
ベルエポック(美しき良き時代)19世紀末〜20世紀初頭。フランスの産業革命が進み、消費文化も栄え、経済的にもパリが大変豊かな時代に、ヨーロッパ全土に大流行したアール・ヌーヴォー
日本では大正ロマンの時代。
ちなみにアール・ヌーヴォー(新しい芸術)は鎖国をやめた日本の文化ジャポニズムの影響をうけました。
フランスの絵画や家具、建築に至るまであらゆる工芸品のデザインに、日本の影響がみられるようになりました。
画家はアルフォンス・ミュシャ
アール・ヌーヴォー代表する建物
パリ、オペラガルニエ(オペラ座)
皆さんご存知のサクラダファミリアもアール・ヌーヴォーの代表する建物だそうです
日本で見られるアール・ヌーヴォー様式の建物は
旧松本健次邸(北九州)
〜This is mediaより〜
東京駅丸の内駅舎
〜This is mediaより〜
私の大好きなグスタフ・クリムトもアール・ヌーヴォーに影響を受けたひとりです♡
調べると奥が深くキリが無いので…
【(特別展)アール・ヌーヴォーのガラス〜ガレとドームの自然賛歌】
については今回で終わりです
↓↓↓ドーム兄弟
〜Wikipediaより〜
次回
【マルチ・アーティストの先駆者 ミュシャ展】についてまた描きたいと思います
それではまた…